「パソコンでイラストを描きたい」、
「作曲がしてみたい」、
「写真家として世界中を周りたい」・・・
そんなクリエイターを目指したい方や学生に、本気で考えたパソコンを紹介します。
同時に、CPUやメモリなどのスペック選びにも参考になると思います。
・写真編集をしたい
高度な編集をせず写真を保管する役割が強いのなら、CPUはCeleron(セレロン)、メモリ4GB、HDD500GBで問題ないでしょう。
そういった用途なら、簡単な写真動画編集ソフトが付属している、DynabookやNECの格安ノートパソコンがベストです。
写真は、高画質になるほど容量を必要としますが、ポスターサイズ以上の大きさのプリントを予定していなければ、普通画質かそれ以下の保存でも十分です。
通常画素数のファイルなら写真1枚当たり1MB以下、一般高画質なら1枚当たり5MB程度を目安としても良いかとは思います。
※ 1MB(メガバイト) → 0.001GB(ギガバイト)
もし、人物や自然絶景を美しく加工する予定が多いなら、CPUは動作が速いCore(コア)シリーズ以上は欲しいところです。
本格的なものを目指したいなら、初心者でもメモリ8GB以上が良いと思います。
その場合、PC画面の解像度はフルHD以上、持ち運びする事が少なければ、画面サイズが大きい17型以上も候補に挙がります。
HDD500GBは欲しいですが、パソコンの起動や動作が速いSSDのPCに、外付けHDDで対応する事もオススメ。
GeForceなどの、グラフィックボードに対応した画像編集ソフトもありますが、CGをバリバリ使う予定がなければ、はじめは非搭載のパソコンで十分だと思います。
後からGPUボックスなどでも対応できます。
カメラもスマホではなく、専用の一眼レフカメラなどが必要となり、インクジェットプリンターも用意しましょう。
紙やプリンターの発色にもこだわりたい。
そして、メモリースティックなどで、しっかりバックアップを取り、いずれ外付けのSSDやHDDも必要になります。
・作曲や音楽制作をしたい
外部の音を録音せず、PC内で曲が完成する場合は、ほとんどデータ容量を使いません。
(音符のようなブロックで曲を記録するため。)
しかし、ボーカルやギター、ピアノなど、外部の音を録音する場合、1分当たり約10MBのデータ容量が必要だといって良いでしょう。
※オーディオCDなどの通常高音質(16bit,44.1KHz)の場合。
超高音質で録音すると、そこからさらに数倍の容量が必要であり、MP3のような圧縮保存形式だと1分当たり約1MB程度で済みます。
外部録音の場合は、数テイク必要となりますので、さらに数倍の容量を使ってしまいますので、少し注意が必要です。
音楽制作はスピードや安定性が重要ですので、本格的なものならCPUは上位Coreシリーズ、メモリ8GB以上は欲しいところで、画質はあまり関係ないでしょう。
録音編曲等で移動する事が多ければ、コンパクトな11~14型も視野にいれ、ヘッドホンや外部スピーカーで対応してもいいかもしれません。
そして、SSD256GBのPCに、外付けSSDを後にプラスする事もオススメです。
HDDよりSSDの方が静音性にも優れ、移動での落下でデータが飛ぶ可能性が減少されるためです。
ボーカルなどを録音する場合は、ノイズを減らすオーディオインターフェースという機材は必須で、外付け鍵盤なども試したいところです。
しかし、DTM(デスクトップミュージック)初心者なら、いきなり欲張らなくてもいいと思います。
※ハイレゾなど16bit,44.1KHz以上の高音質を伝えるには、高い技術力と高級な録音機材が必要になります。
・イラスト漫画、デジタル絵画を制作をしたい
イラスト漫画制作は、ほとんどデータ容量を使いません。
もし、メートル単位に拡大してプリントするならまだしも、用紙の大きさレベルでのプリントやネット上にイラストをUPするには、通常の解像度(dpi)での保存で十分すぎるでしょう。
油絵やブラシなどのデジタルアートに対応したソフトも多く、その際は、解像度が高くてもよいかもしれません。
イラスト制作ソフトのほとんどは、マウスでも複雑で綺麗な線が描ける「ベジェ曲線」という機能があります。
しかし、手描き感が出せて作業が早い、外付けペンタブレット(特に日本のWacom社製、世界シェアNO.1)は、押さえて頂きたいところです。
PCのスペックは、メモリ4GB以上、128GB以上のSSD、CPUはCore中位シリーズ以下でも十分でしょう。
※ただし、ソフト起動時や、広範囲の画像処理では、低価格CPUだとけっこう時間がかかります。
友人のイラストレーターの話でも、データ容量100GBまで全くいかないそうです。
外でのスケッチなどの用途ではタッチペン対応PCも良いです。
しかし、大きい画面で外付けペンタブレットを使用した方が、長時間の作業では疲れないので、サブPCとしてオススメです。
ドスパラやパソコン工房のクリエイターPCには、イラスト漫画向きノートも扱っています。
・動画編集やアニメ制作をしたい
動画編集は最もデータ容量を使い、本格的になるほど高いスペックや装備品が必要になります。
撮影した動画を編集するなら、初心者であってもHDD500GB以上は絶対必須です。
そして、外付けHDDなどで、保存やバックアップも比較的早く必要になります。
しかし、アニメーションでは制作に時間が掛かり、その場合は大容量のHDDでは無く、読み込みが速いSSDが良いと思います。
高画質になるほどデータ容量を大きく使いますが、大画面でなければ違いは分かりにくいです。
さらに、手描き風アニメならペンタブレット、CGアニメーションならグラフィックボードが必須です。
※本格的なCG動画制作に、ゲーム用グラフィックボードは、あまり適していません。
また、CG動画制作は、最もCPU性能やメモリ容量を必要とするのです。
もし、スマホで撮った思い出動画を保存して簡単な編集なら、低価格CPUのCeleronでも問題ないでしょう。
(少し時間はかかります。)
ここでも、格安ノートPCで十分です。
しかし、本格的な編集やユーチューバーを目指したい場合、初心者でも上位のCore、メモリ16GB以上はチェックしたいところです。
動作が速いSSD+HDDモデル(ハイブリッド)もオススメです。
その場合、画質も良く光学ドライブ内蔵でオールインワンの、上位モデルのノートPCが、はじめは良いと思います。
PC画面の解像度はフルHD以上で、パソコンを移動する予定が少なければ、画面サイズは大きい方がいいでしょう。
DVDスーパーマルチドライブでも十分過ぎますが、余裕があればブルーレイディスクドライブ。
そして、ビデオカメラやマイクへとステップアップを目指しましょう。
もし、超本格的な4K映像編集やCG制作をするなら、デスクトップパソコンの方が良いでしょう。
モニターやグラフィックボード、スピーカーにもこだわれて、最上位のCPUやスペックを選ぶことも出来ます。
どのジャンルのクリエイターであっても、プロフェッショナルはデスクトップPCに行き着くと思いますが、まずは、ノートパソコンから入っても問題はありません。
モバイルノートPCなら外出先でのクリエイトや、座って足に乗せたり、寝転がっての操作もできます(笑)。
また、高い性能スペックをより安くお探しなら、マウスコンピューターなどBTOに特化したメーカーも良いでしょう。
しかも、それらBTOメーカーのクリエイターノートは大きく進化しており、将来的に、プロフェッショナルがデスクトップを使わない割合が、増えるかもしれません。
これらの事が少しでも参考になればと思います。
今は、動画や曲をYouTubeで公開したり、写真や漫画イラストをブログに載せたりして、閲覧回数やクリック数などで広告収入を得ることもできます。
(Google Adsenseの参加には、18歳に達しているアカウントが必要です。)
チームを作って、面白動画やショートムービーを作ったり、「自作音楽アルバムチャンネル」「著作権フリーの写真ブログ」「イラスト個展サイト」など、いくらでも可能性があります。
例えプロになれなくても、将来的な小遣いや収入にも期待できるでしょう。
くれぐれも、クリエイトには著作権や肖像権を侵害しないように注意し、規約違反や迷惑にならないようにしましょう。
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